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フレロビウム (19978 views - Periodic Table Of Elements)

フレロビウム(英: flerovium)は、原子番号114の元素。元素記号は Fl。超ウラン元素、超アクチノイド元素のひとつである。
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フレロビウム

フレロビウム

ニホニウム フレロビウム モスコビウム
Pb

Fl

Uhq
114Fl
外見
不明
一般特性
名称, 記号, 番号 フレロビウム, Fl, 114
分類 卑金属
, 周期, ブロック 14, 7, p
原子量 [289]
電子配置 [Rn] 5f14 6d10 7s2 7p2(推定)
電子殻 2, 8, 18, 32, 32, 18, 4(画像
物理特性
原子特性
その他
CAS登録番号 54085-16-4
主な同位体
詳細はフレロビウムの同位体を参照
同位体 NA 半減期 DM DE (MeV) DP
285Fl syn 125 ms α 281Cn
286Fl syn 0.13 s α (40%) 10.19 282Cn
SF (60%)
287Fl syn 0.48 s α 10.02 283Cn
287bFl ?? syn 5.5 s α 10.29 283bCn ??
288Fl syn 0.8 s α 9.94 284Cn
289Fl syn 2.6 s α 9.82, 9.48 285Cn
289bFl ? syn 1.1 min α 9.67 285bCn ?

フレロビウム: flerovium)は、原子番号114の元素元素記号Fl超ウラン元素超アクチノイド元素のひとつである。

歴史

1998年12月、ロシアのドゥブナ合同原子核研究所プルトニウムカルシウムの衝突実験により生成された[1]が、再確認が進んでいなかった。

2009年9月、アメリカのローレンス・バークレー国立研究所287Flと286Flの生成に成功したと発表[2]した。

2010年6月にはドイツの重イオン研究所288Flと289Flの生成を発表[3]した。このほか、理化学研究所ではゲルマニウムからの元素合成が試みられている。

特徴

原子番号114は陽子魔法数なので、フレロビウムは前後の核種より安定で長い半減期を持つ可能性が高い。さらに中性子の魔法数184を併せ持つフレロビウム298は、半減期が数年に及ぶと予想されており、目に見える物体として物理的・化学的性質を測定できる期待がもたれている(安定の島)。

第14族元素で周期表ではの下に位置する。このため「エカ鉛」として酸化数+IIと+IVを持つ灰色光沢の卑金属性質が予想されている。一方、電子軌道相対論効果不活性電子対効果により、化学的な性質が希ガスに近い可能性[4]があり、その場合はラドンのような物性を持つと見られる。

命名

正式名称が決定するまでは、ウンウンクアジウム: Ununquadium, Uuq)というIUPAC系統名で呼ばれていた。この理由から一時的に周期表で「Q」の文字が使われていた時期があった。本元素の発見以前にも、1960年代に発見された104番元素が、1997年にラザホージウム (Rf) と決まるまでウンニルクアジウム (Unq) という暫定名で永らく「Q」が使われていた例がある。

2011年1月、IUPACとIUPAPの113から116および118番元素についての合同作業部会は、114番と116番元素について早期に新元素発見と認定すべきとする報告書[5]を発表した。

ドゥブナ合同原子核研究所は、設立者ゲオルギー・フリョロフにちなんでFleroviumの名称を提案した。2011年12月にIUPACにより同案が発表され[6]2012年5月30日に正式決定されたことが発表された[7]。日本語名称は、2012年6月に日本化学会により決定された[8]

出典



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Periodic Table Of Elements

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