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外見 | |||||||||||||||||||||||||||||||
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銀白色、金属光沢の固体 カルシウムのスペクトル線 | |||||||||||||||||||||||||||||||
一般特性 | |||||||||||||||||||||||||||||||
名称, 記号, 番号 | カルシウム, Ca, 20 | ||||||||||||||||||||||||||||||
分類 | アルカリ土類金属 | ||||||||||||||||||||||||||||||
族, 周期, ブロック | 2, 4, s | ||||||||||||||||||||||||||||||
原子量 | 40.078 | ||||||||||||||||||||||||||||||
電子配置 | [Ar] 4s2 | ||||||||||||||||||||||||||||||
電子殻 | 2, 8, 8, 2(画像) | ||||||||||||||||||||||||||||||
物理特性 | |||||||||||||||||||||||||||||||
相 | 固体 | ||||||||||||||||||||||||||||||
密度(室温付近) | 1.550 g/cm3 | ||||||||||||||||||||||||||||||
融点での液体密度 | 1.378 g/cm3 | ||||||||||||||||||||||||||||||
融点 | 1115 K, 842 °C, 1548 °F | ||||||||||||||||||||||||||||||
沸点 | 1757 K, 1484 °C, 2703 °F | ||||||||||||||||||||||||||||||
融解熱 | 8.54 kJ/mol | ||||||||||||||||||||||||||||||
蒸発熱 | 154.7 kJ/mol | ||||||||||||||||||||||||||||||
熱容量 | (25 °C) 25.929 J/(mol·K) | ||||||||||||||||||||||||||||||
蒸気圧 | |||||||||||||||||||||||||||||||
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原子特性 | |||||||||||||||||||||||||||||||
酸化数 | 2, 1 (強塩基性酸化物) | ||||||||||||||||||||||||||||||
電気陰性度 | 1.00(ポーリングの値) | ||||||||||||||||||||||||||||||
イオン化エネルギー | 第1: 589.8 kJ/mol | ||||||||||||||||||||||||||||||
第2: 1145.4 kJ/mol | |||||||||||||||||||||||||||||||
第3: 4912.4 kJ/mol | |||||||||||||||||||||||||||||||
原子半径 | 197 pm | ||||||||||||||||||||||||||||||
共有結合半径 | 176±10 pm | ||||||||||||||||||||||||||||||
ファンデルワールス半径 | 231 pm | ||||||||||||||||||||||||||||||
その他 | |||||||||||||||||||||||||||||||
結晶構造 | 面心立方格子構造 | ||||||||||||||||||||||||||||||
磁性 | 反磁性 | ||||||||||||||||||||||||||||||
電気抵抗率 | (20 °C) 33.6 nΩ·m | ||||||||||||||||||||||||||||||
熱伝導率 | (300 K) 201 W/(m·K) | ||||||||||||||||||||||||||||||
熱膨張率 | (25 °C) 22.3 µm/(m·K) | ||||||||||||||||||||||||||||||
音の伝わる速さ (微細ロッド) |
(r.t.) 3810 m/s | ||||||||||||||||||||||||||||||
ヤング率 | 20 GPa | ||||||||||||||||||||||||||||||
剛性率 | 7.4 GPa | ||||||||||||||||||||||||||||||
体積弾性率 | 17 GPa | ||||||||||||||||||||||||||||||
ポアソン比 | 0.31 | ||||||||||||||||||||||||||||||
モース硬度 | 1.75 | ||||||||||||||||||||||||||||||
ブリネル硬度 | 167 MPa | ||||||||||||||||||||||||||||||
CAS登録番号 | 7440-70-2 | ||||||||||||||||||||||||||||||
主な同位体 | |||||||||||||||||||||||||||||||
詳細はカルシウムの同位体を参照 | |||||||||||||||||||||||||||||||
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カルシウム(新ラテン語: calcium[1]、英: calcium)は原子番号 20、原子量 40.08 の金属元素である。元素記号は Ca。第2族元素に属し、アルカリ土類金属の一種で、ヒトを含む動物や植物の代表的なミネラル(必須元素)である。
酸化数は僅かな例外を除き、常に+IIとなる。比重1.55の非常に柔らかい金属で、融点は840-850 ℃、沸点は1480-1490 ℃(異なる実験値あり)。標準状態での結晶構造は面心立方格子構造 。
単体を空気中で放置すると酸素・水・二酸化炭素と反応して腐食するため、不活性ガスを充填した状態で販売される。鉱油中で保存することもある。
水に加えると容易に反応して水素を発生する。生成した水酸化カルシウム水溶液は石灰水と呼ぶ。
石灰水に二酸化炭素を通すと炭酸カルシウムの白い沈殿を生じる。
この状態から過剰に二酸化炭素を加えると沈殿は溶けて溶液となる。この反応は可逆的であり、加熱すると再び炭酸カルシウムの沈殿を生じる。
ハロゲンとは気相中で直接反応し、ハロゲン化物を生成する。
アルコールに溶解してカルシウムアルコキシド (C2H5OCa)、液体アンモニアに溶解してヘキサアンミンカルシウム ([Ca(NH3)6]2+) となる。
水と容易に反応して水素を発生するため、アルカリ土類金属として、危険物第3類(禁水性物質)に指定されている。
カルシウムは古代ローマ時代からカルックス (calx) という名前で知られ、化学的な性質を化合物の形で利用されていた[2]。ラボアジエの33元素にもライム(酸化カルシウム)が含まれている。
石灰(炭酸カルシウム)を主成分とする石灰岩や大理石は耐久性と加工性のバランスがよく、ピラミッドやパルテノン神殿などで石材として利用されている。しかし、カルシウムの化学的性質を活用した最初の例としてはセメントの発明をあげるべきだろう。
人類最初のセメントとして9000年前のイスラエルで使われていた「気硬性セメント」が知られている[3]。これは、砕いた石灰岩を熱して酸化カルシウムを生成させ、施工後にこれが空気中の水分や炭酸ガスと反応して炭酸カルシウムとなる事を利用して硬化させる。
現在に近い水を加え水酸化カルシウムを生成させる「水硬性セメント」は、5000年前の中国や4000年前の古代ローマで利用され、同じ頃にピラミッド建設には焼石膏(硫酸カルシウム)の水和反応を利用する漆喰[注釈 1]が用いられた。
この様にカルシウムは広く利用され身近な物質だったが、金属として単離するには電気分解の登場を待つ必要があった。 1808年、ハンフリー・デービーが生石灰を酸化水銀とともに溶融電解し、金属カルシウムを得ることに成功した。calcium の名は、石を意味するラテン語の calx から転じ石灰を意味した calcsis に由来する[4]。
セメント・モルタルなど、建設・建築用資材として多用され、現在でも使用量の大部分をコンクリート製品が占める。日本の生コン生産量は、ピーク時(1990年)には約2億立方メートルに達している。 多くの用途があるが、金属元素としての需要はマグネシウムに劣る。
カルシウムの原子番号20番は陽子の魔法数であり、安定同位体が4種と多い。さらに、中性子も魔法数である二重魔法数の同位体を2つ (40Ca, 48Ca) 持っている。40Ca は安定核種の列から外れた位置にあるにも関わらず、天然存在率が約97 %と著しく高い。一方の 48Ca も周囲を短寿命核種に囲まれながら、半減期430京年と極端に安定していて、存在率も 46Ca の数十倍である。
カルシウムは古典的なクラーク数で、第5位に位置し、地殻中の存在率は3.39 %とされていた。現在は地球温暖化の主要因となる二酸化炭素を、炭酸カルシウムとして封じ込める役を持つとして関心が高まっている。
石灰岩の成因は、無生物的に海水中のイオン反応のほか、サンゴ虫が形成する外骨格に由来するサンゴ礁の寄与が大きいと考えられている。石灰岩中の二酸化炭素は、自然界では火山による熱変成作用や鍾乳洞でみられるような溶出により大気中に放出されるが、炭酸水素イオンとして水系に取り込まれやすいため、短期間でカルシウムやマグネシウムなどと難溶性塩を生成し、再び固定される。
カルシウムは真核細胞生物にとって必須元素であり、植物にとっても肥料として必要である。
人体の構成成分としてのカルシウムは、成人男性の場合で約1 kgを占める。主に骨や歯としてヒドロキシアパタイト Ca5(PO4)3(OH) の形で存在する。
生体内のカルシウムは、遊離型・タンパク質結合型・沈着型で存在する。ヒトをはじめとする脊椎動物では、主に骨質として大量の沈着型がストックされているが、細胞内のカルシウムイオンは外より極端に濃度が低く、その差は3桁に達する。同様の濃度差はカリウムとナトリウムでも見られるが、カルシウムでは細胞内濃度が厳密に保たれている。これは、真核細胞内の情報伝達を担うカルシウムシグナリングのためと考えられていて、細胞膜にカルシウムイオンを排出するカルシウムチャネルが備えられている。
筋肉細胞では、収縮に関わるタンパク質(トロポニン)に結合することが不可欠である[10]。カルシウムイオンは細胞内液には殆ど存在せず、細胞外からのカルシウムイオンの流入や、細胞内の小胞体に蓄えられたカルシウムイオンの放出は、様々なシグナルとしての生理的機能がある。
植物細胞では、乾燥重あたり1.8%程度のカルシウムを含む。植物においてカルシウムはイオンとして存在し、主に細胞壁、細胞膜外、液胞、小胞体に多く分布する一方、サイトゾル内の濃度は低く保たれている。 植物細胞におけるカルシウムの生理作用は以下の4点である[11]。
カルシウムは便や尿として体外に排泄されるため、これを補う最低必要摂取量として、日本の厚生労働省は1日に700mg(骨粗鬆症予防には800 mgを推奨)をあげている[12]。
いくつかの症状に対し、医薬品として処方されることがある。定番となっている胃の制酸薬以外にも、カルシウム欠乏による筋肉の痙攣、くる病、骨軟化症、低カルシウム血症、骨粗鬆症の治療に、主に経口摂取で用いるほか、血液中のリン酸濃度を抑制したい場合に用いる。また、栄養補助食品も広く販売されており、病気治療で食事制限中だったり、重度の骨粗鬆症で大量摂取したいとき、食事量が落ちた高齢者などで効果が期待できる。
健常者では体液内濃度は平衡に保たれ、妊娠期の女性も食物からの吸収能力が自然に増すため、偏った食生活でなければ追加摂取は必要ない[13]。一方、過剰摂取は高カルシウム血症や腎結石、ミルクアルカリ症候群の原因となるため、一日摂取許容量上限として2300 mgが示されている。
カルシウムの血中濃度が正常範囲を外れているならば、骨からの出し入れ量を調節する副甲状腺機能の異常などが疑われる[14]。
推奨摂取量は様々に推定されているが長い期間での観察研究が不足しており、牛乳には健康上の懸念があるため、健康的で安全なカルシウムの源はまだ確立されていない[15]。1000mgを推奨するような大量のカルシウムの摂取は疑問視されており、それは骨折リスクが減少しないという証拠が集まっていることによる[15]。
2002年の世界保健機関の報告書では、動物性タンパク質の摂取量が60gから20gへと40g減少すると、カルシウム必要量が240mg減少し、同様にナトリウムが2.3g減少すると必要量は240mg減少するという推定がある[16]。
カルシウムは必須元素として以上の効果を期待され、幾つもの疫学調査が行われている。
骨粗鬆症診療ガイドラインでは、カルシウムのサプリメントの摂取は骨密度を2 %増やすが骨折率には変化がないので、すすめられる根拠がない(グレードC)に分類される[18]。
ハーバード大学の公衆衛生大学院によれば、カルシウム摂取のために乳製品がもっとも良い選択かは明らかではないとする。乳製品以外のカルシウムの摂取源として コラード、チンゲンサイ、豆乳、ベイクドビーンズ が挙げられている[19]。
ビタミンDは、小腸の腸細胞の柔もうを通じてカルシウムを吸収する際にカルシウム結合タンパクの量を増加させるカルシウム吸収の要因として重要である。ビタミンDは、腎臓において尿からカルシウムが損失することを抑制する。
2つの無作為化比較試験[20][21]の国際コクラン共同計画によるメタ分析[22]によると、カルシウムは大腸腺腫性ポリープをある程度抑制し得るかもしれないことが発見された。
最近の研究結果は矛盾したものであるが、1つはビタミンDの抗癌効果について肯定的なものであり(Lappeほか)、癌のリスクに対してカルシウムのみから独立した肯定的作用を行っているとしたものである(以下の2番目の研究を参照のこと)[23]。
ある無作為化比較試験は、1000 mgのカルシウム成分と400 IUのビタミンD3は大腸癌に何も効果を示さなかった[24]。
ウィキメディア・コモンズには、カルシウムに関連するメディアがあります。 |
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